毎日の生活にアーユルヴェーダを取り入れることは意外に簡単です。
自分の体質を知ることで、身体の状態に気づき、日々体調を整える生活がおすすめです。
では、自分の体質とは?
「わたしは冷え性なの」
なんて表現することがありますが、3つのエネルギーを理解すると、「冷えやすい」ことに自分の場合はどう対処すれば良いか分かり、生活の中でエネルギーバランスをとることができるようになります。
自然界に存在するものは、すべて5つの元素「空・風・火・水・地」から成ると、アーユルヴェーダでは表現しています。
さらに、万物には「ヴァータ・ピッタ・カファ」という3つのエネルギーが働いているとされ、食べ物、時間、季節など、自然界のすべてをこのエネルギー視点で紐解いています。
アーユルヴェーダを知らない方でも、「ヴァータ・ピッタ・カファ」という言葉は聞いたことがあるかも知れません。
この3つのエネルギーはトリドーシャと言い、各ドーシャは5元素の組み合わせにより成り立っていて、その働きと性質が現れます。
言葉の意味を知ると理解しやすいと思います。
さらに5元素の性質を想像すると分かりやすいかもしれません。
サンスクリット語で
Vata ヴァータ(空・風)は「動く」という意味を持ちます。
「空・風」は冷たく軽く動きがあります。濡れたものを風に晒しておくと乾燥します。
Pitta ピッタ(火・水)は「変換する」
「火」は熱があり、鋭さがあります。食べ物に熱を加えると変化します。
Kapha カファ(水・地)は「抱きしめる」
「水・地」は冷たくて重さがあり、色々なものを取り込んで蓄積していきます。
大地は生命を育む源になります。
生命体、人間の身体にもこの3つのエネルギー=トリドーシャがバランス良く存在していて、身体の機能を維持していると考えます。
私たちの身体において、トリドーシャが良いバランス状態であれば体の機能は正常に働き、バランスを欠いた状態だと体に不調が現れます。
このバランスは生活習慣、食べ物、季節、時間、年齢などに影響され、常に変化しています。
すべての人はそれぞれ異なるドーシャバランスをもって生まれ、それが生まれ持った体質になります。
ドーシャは「増えやすいもの」という意味を持ち、同じ質を持つエネルギーの影響を受けて増えやすいので、一人一人の体質によって体に影響を及ぼしやすいものが違います。
例えば、生まれ持ったエネルギーがヴァータ優勢の人は、ヴァータの性質を持つ冷性の食べ物を取りすぎると、ピッタ優勢の人よりも身体が冷えやすく体調を崩します。
同じようにヴァータの季節、時間にも影響されやすいのです。
▶︎時間・季節のエネルギー
食べ物一つとっても、何をどのくらい食べるのが良いのかが人それぞれ違うのはこのためです。
▶︎体質別食べ方
アーユルヴェーダには、トリドーシャのバランスを良くしそれを維持するためのあらゆるアプローチ、パンチャカルマ(浄化法)、トリートメント、食事療法、生活の改善などがあります。
自分に合う調理法や生活の仕方など、まずは毎日の暮らしに少し、取り入れてみてはどうでしょうか。
もっと深く学びたい方は
▶インド政府公認機関BSSアーユルヴェーダセラピスト養成講座
▶︎季節の過ごし方 春
▶季節の過ごし方 夏
▶季節の過ごし方 秋
▶季節の過ごし方 冬
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